ハンバーグ何個食べる?
ハンバーグ何個食べる?「3つ」なんて答える宏志朗くんを想像したら可愛くて仕方がない。
部活から帰ってきた宏志朗くんはきっとお腹はペコペコだろう。そんな時に好きなハンバーグが夕飯と知ったら「ふ〜ん」なんて素っ気ない返事をしながら心の中ではガッツポーズをするのだろうか。
それとも、「まじ?!やった」なんて言ったりするんだろうか。
どちらにせよかわいいからコーンソテーも大きく切ったじゃがいもも、キレイにキャトー切りした人参のグラッセだってつけてあげるし、チーズも乗せてあげようか。
ジュニアデータブックは知りたかったこと聞きたかったことが溢れていた。
なにから話せばいいかわからないねとお友だちと困惑するくらいに溢れていた。
身長が伸びた。体重が増えた。初恋の女の子の話。好きなタイプの話。理想のデートの話も。
それから、これからの話、夢の話。
何度も何度も、これからが不安になって、何度も何度もこの場所にたくさんの不安を書き綴ってきた。
でも、そのたびにやっぱり勝手に不安なだけだったと何度だって安心もした。
だけど、今回はまた違った安心を得た気がする。
安心というか、これからを共に歩くことを許された気がした。なんていうのは大げさかもしれないけれど、そんな気がした。
そんな気がしたのは宏志朗くんの夢がデビューだと、進学を目指していると、知れたからだ。
「夢は、デビュー。」はジャニーズJr.にとって常套句だと思う。でも、そんな常套句でさえ聞けたら安心するのだ。少しでもそこに居とどまる覚悟が決意があるのだと、実際にはそんなもの無くたって、その常套句は覚悟と決意を想像させてわたしを安心させる。
そして、夢はデビューと言いながらも、進学の意思をはっきりと伝えてくれたことは、わたしの安心を加速させた。彼にとって卒業や進学、多くの人が就職をするそのタイミングはジャニーズという世界から外に出る理由にはならないのだなぁと思わせてくれたから。
だから、そんな気がする。
「夢は、デビュー」と教えてくれたから、やっとその言葉が聞けたから、まだまだキラキラとしたステージからいなくなる予定はないと一蹴された気がしたから、一緒に叶えようねと思わされたから。
だからわたしは、これからを共に歩くことを許された気がした。
それから、わたしは勝手に「夢:デビュー!!」ではなくて「夢:デビュー」という表記にジンとした。感嘆符ではなくて、何もついてないデビューというその表記にはきっと彼なりの重みが詰まっているのだろうなと。思った。…思いたい。
お兄さんたちの居なくなったはじめての春を、メインメンバーを失った不安の夏を、大役を多く任された衝撃の冬を、越えてやっと言葉にされたデビューの文字にはきっと多くのものがのしかかっているんだと、思いたい。
なんて、どれもこれも勝手な想像で、そう思いたいだけで、もしかしたら明日にでもステージを降りたいのかもしれない。
でもやっぱり、どれもこれも本人にしかわからないからこそ、彼の言葉を都合よく鵜呑みにして一緒に夢を叶えようねと言いたいし、受験を応援したい。
そうして、もうすぐに来る春を楽しみにしていたいから今日の夕飯は君の好きなハンバーグにしよう。